痛いのは嫌です
この痛みさえなければ…
元気を出したいけど出ない…
不調のせいでやる気が出ない…
などと、痛みや不調は忌み嫌われます。
私も腰痛で苦しんだ経験がありますので、その気持ちはよくわかります。
痛みを感じない病気
「先天性無痛症」
しかし、痛みを感じなくなったらどうなるでしょうか?
実際に痛みを感じない「先天性無痛症」という病気があります。
火傷しても焦げたにおいがするまで気づきません。
骨を折っても、けがをしても痛くないから気が付かない。
転んでも痛くないので身を守ろうとせず大けがをします。
盲腸や腹膜炎の痛みも気づきません。
痛みや不調がなければ自分の身に起きている危険を察知できないのです。
痛みは大切な機能
人は痛みや不調を経験し学習する中で、自分の行動を制御していくのです。
痛みの刺激から身を守るということは生命を守るための最も重要な機能です。
痛みを感じることができるから、身体の変調に気付き、危険から身を守ることができるのです。
痛みは体からの「シグナル」
つまり、痛みや不調は体から「不健康になっていますよ」「健康に気をつけなさい」とお知らせです。
シグナルを発しているのです。
なので、本当は痛みでお知らせしてくれる体に感謝しなければなりません。
そのお知らせを放っておけば、体の状態は悪化します。
早い段階で体を良くしたほうがいいんです。
放っておけば、治りにくくなります。
「少しおかしいな」と思ったら早めにご相談ください。